EU ユーロ圏 来年の経済成長率を下方修正 米関税措置の影響

でも、2024年の経済が大きくなるスピードは、前よりも少し遅くなって、1.2％になると予想されています。特に、アメリカが輸入品にお金を多く取ることにしたので、ヨーロッパの国々がものを売りにくくなっているのが、大きな理由です。このため、ユーロというお金を使う国々のこれからの経済には、まだよくわからないことが多く、もっと強くなるための方法が、今まで以上に必要になっています。

国ごとの予想を見てみると、ユーロの国々の中で一番大きな経済のドイツは、国がたくさんお金を使う計画をしたので、成長のスピードを1.2％に上げられました。でも、フランスは0.9％、イタリアは0.8％にそれぞれ下がってしまいました。このような動きは、ユーロの国々全体の経済について、みんなが気をつけて見ていかなければいけないことを表しています。

ヨーロッパの経済のルールを考える仕事をしているドムブロフスキスさんは「世界でいろいろなことが起こっていて大変な中で、どうやって強くなり、ずっと続く成長をするかが、とても大切です」と話しました。そして、これからのルール作りを、もっと早く進めてほしいと強くお願いしました。世界の状況が厳しくなっているので、これからのルールがどうなるかが、ますます注目されています。