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「ウクライナ人の強さ示す」 大相撲の安青錦優勝、故郷から歓喜の声

11/23/2025

タイトル:ウクライナ出身の安青錦が大相撲で初優勝! ふるさとで大喜び

安青錦の故郷の歓喜

大相撲の九州場所で、ウクライナから来た安青錦(本名ダニーロ・ヤブグシシン)お兄さんが、初めて優勝しました。このうれしいニュースは、遠く離れた彼のふるさと、ウクライナのたくさんの人や、昔お世話になった先生たちにもとどきました。

特に、11月23日にウクライナのビンニツァという町では、お祝いの気持ちがわきました。安青錦お兄さんが子どものころに相撲を教わった、ワジャ・ダイアウリさん(64歳)は、3か月ほど前、「子どものころの自分を思い出してごらん」と、メッセージを送ってはげましていました。あせっていた安青錦お兄さんは、この言葉で落ち着きを取りもどし、見事に勝つことができたのです。

ダイアウリさんは、「ダニーロなら、きっと優勝できると信じていました。むしろ、もっと早く勝てると思っていたんですよ」と、とてもうれしそうに話しました。そして、「日本で身につけた『突っ張り』というわざが、彼をぐんぐん強くし、勝つための大きな力になりました」と教えてくれました。

また、10年以上前、いっしょに練習していたオレクサンドル・ベレスユクさんは、「あのころのダニーロは体も小さくて、おとなしい子でした。でも、勝ちすすんでいくスピードは、みんなをびっくりさせるほど速かったんです」と、昔を思い出しました。ベレスユクさんは、安青錦お兄さんのことを「侍のように落ち着いていて、あまりしゃべらないけど、しっかり目標を見て、相手をやっつけていく男です」と、その強い心をほめました。

ウクライナ相撲連盟のオレク・レバさん(58歳)は、「長い間たいへんなことが続いていますが、この勝利は子どもたちにとって、希望のあかりのようなものです。久しぶりに、心があたたかくなる、明るいニュースでした」と、とても感動した様子でした。

安青錦お兄さんのこのすばらしい勝利は、ウクライナの若者たちだけでなく、スポーツをしているすべての人に、大きな勇気を与えています。つらいことがあっても、あきらめずに努力し、自分を信じることの大切さを、みんなに教えてくれたのです。世界中が彼に注目するなか、これからもっと強くなって、「大関」になるのも、もうすぐかもしれないと言われています。安青錦お兄さんのこれからの活躍が、とても楽しみです。