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相撲:初優勝の安青錦、戦禍続く母国ウクライナへ吉報届ける

11/23/2025

2023年11月23日、若いお相撲さん、安青錦がとってもすごいことをしました。23歳の彼は、ウクライナから来た人で初めて、一番上の「幕内」で優勝したんです。今は「関脇」という高い地位から、次々と勝ち続けています。もうすぐ「大関」になれると言われていて、戦争で大変な思いをしているウクライナの国に、大きな元気をあげています。大変な時でも、彼の勝ちはみんなに希望と勇気をくれるのです。

安青錦 嬉しそうな姿

東京都武蔵野市にある「日本ウクライナ友好協会KRAIANY」という団体がやっているカフェ「クラヤヌィ」は、ウクライナの食べ物や文化を伝える場所です。安青錦はお相撲が始まる前にこのお店に行き、なつかしいウクライナのスープ「ボルシチ」などを食べて、お国のことを思い出しました。食べた後は、ウクライナの旗を持って店の人たちと写真を撮りました。その様子は、見た人たちの心に残っています。

安青錦とウクライナ国旗

「クラヤヌィ」で働く31歳のウクライナ出身の女性は、「同じウクライナから来た若いお相撲さんが、大きな場所で活躍するのを見られて、本当に誇らしいです」と笑顔で話しました。そして、「まだ若いので、将来は横綱になる夢もあって、これからもずっと応援したいです」と、とても楽しみにしているそうです。

ウクライナのミコライウ市から来て、広島県福山市に住む27歳のビクトリア・カトリッチさんは、4歳のお姉ちゃんと一緒に、安青錦のすごい成績をお祝いしました。彼女は「大変な思いをしたウクライナの人が、世界でいい結果を出すのは、私たちにとても大きな力になります。私も頑張りたいです」と、とても感動した気持ちを話してくれました。

クラヤヌィの店内での祝賀

安青錦の活躍は、日本に住むウクライナの人たちに新しい希望を与えています。彼の勝ちは、スポーツだけではなく、国と国との文化の交流や、仲良くなるための橋にもなっています。たくさんの人の心を一つにしたこのすごい出来事は、これからもっとすごいことが始まる、ほんの始まりにすぎません。

今、安青錦が「大関」になれるかどうか、相撲の関係者が話し合っています。彼の挑戦は、新しいステージへの確かな一歩になるでしょう。困難に負けずに輝く若いお相撲さんの姿は、世界中に強いメッセージを送り、大変な思いをしている母国ウクライナに、明るい未来の光を灯すことでしょう。